東京, 03月19日 /AJMEDIA/
中国の王毅外相は、訪問先のニュージーランドでラクソン首相らと会談し、経済や人的交流などの分野で協力する考えを強調しました。中国としては、経済力を背景にアメリカと連携するニュージーランドとの関係を構築したいねらいとみられます。
中国の王毅外相は18日にニュージーランドを訪れ、ラクソン首相やピーターズ外相と会談しました。
ラクソン首相は、両国の年間の貿易額が380億ニュージーランドドル、日本円にしておよそ3兆4000億円にのぼると明らかにしました。
中国外務省によりますと、これに対し王外相は「中国はニュージーランドを理性的で成熟した協力パートナーとみなしている」と述べ、経済や人的交流などの分野で協力する考えを強調しました。
一方、ニュージーランド外務省によりますと、ピーターズ外相は、人権をめぐる問題や、南シナ海や台湾海峡で緊張が高まっていることについて、懸念を表明したということですが、中国外務省は「王外相が中国の立場を詳しく説明した」と発表し、ニュージーランド側をけん制しました。
ニュージーランドは、アメリカなどと諜報活動で深い関係にある「ファイブ・アイズ」と呼ばれる国の1つです。
中国の外相がニュージーランドを訪問するのは7年ぶりで、中国としては、経済力を背景にアメリカと連携するニュージーランドとの関係を構築したいねらいとみられます。