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パンダ3頭、22日に中国へ 16頭の父「永明」と双子―和歌山

東京, 2月22日, /AJMEDIA/

 和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」で飼育されているジャイアントパンダ7頭のうち、「永明(エイメイ)」(30歳)など3頭が22日、中国への返還のため施設を出発する。観覧最終日の21日には多くのファンが訪れ、別れを惜しんだ。
 3頭は永明とその双子の娘「桜浜(オウヒン)」、「桃浜(トウヒン)」(いずれも8歳)。中国側との繁殖研究計画に基づき、四川省成都にある研究基地に送られる。
 永明は1994年に中国から来園。雌2頭との間に16頭の子供をもうけ、飼育下で自然繁殖したジャイアントパンダの最高齢記録を更新し続けた。パンダの30歳は、人間でいえば90歳くらいという。
 同施設によると、21日のパンダの観覧者数は通常より多い約4600人。大阪市から夫婦で訪れた佐々木香織さん(38)は「毎年会いに来ていたのでとても寂しい。中国でも元気でいてほしい」と別れを惜しんだ。
 送別セレモニーでは桃浜が寝転がる映像などが中継され、会場は笑いに包まれた。今津孝二園長は「永明はパンダの種の保存に大きな貢献をしてくれた。桜浜と桃浜の赤ちゃん誕生を待ち望んでいる」と話した。

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