東京, 10月22日, /AJMEDIA/
日銀は21日、半年ごとにまとめる金融システムリポートを公表し、現在の国内金融システムについて「全体として安定性を維持している」と評価した。一方、原材料価格の高騰や海外の利上げに伴う経済減速懸念を受け、「ストレス局面は一段と長引く可能性がある」との見通しを示した。
日銀のリポートによると、足元の企業のデフォルト(債務不履行)率は低水準で推移しているものの、エネルギーや輸入物価の上昇を金融機関の貸出先企業に負荷をかける「ストレス」として懸念。販売価格への転嫁が難しい企業ほど、デフォルトが生じる確率が高くなる傾向があるという。