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コロナ治療薬でインサイダー疑い 建設会社社長ら3人逮捕―ベンチャー株高値売却か・警視庁

東京, 2月5日, /AJMEDIA/

 新型コロナウイルス治療薬の開発をめぐり、ジャスダック上場のベンチャー企業「テラ」(東京都新宿区)の内部情報を入手し、公表前に同社株を買い付けたとして、警視庁捜査2課は4日、金融商品取引法違反(インサイダー取引)の疑いで、建設会社社長久保田俊明容疑者(53)=横浜市=ら3人を逮捕した。
 他に逮捕されたのは投資顧問会社社長山崎平馬(49)=千代田区=、会社役員山本寅(43)=大田区=両容疑者。同課は同日、3人の関係先を捜索した。いずれの認否も明らかにしていない。
 逮捕容疑は、医療機器開発「セネジェニックス・ジャパン」(東京都千代田区、破産手続き中)の幹部から、同社とテラ社が業務提携し、コロナ治療薬の開発計画を発表するといった内部情報を入手。2020年4~5月、テラ社株を買い付けた疑い。
 3人はセネ社幹部の知人だったり、仕事でやりとりがあったりしたといい、情報入手後、それぞれが管理する証券口座で株を購入していた。
 100円台で推移していたテラ社の株価は、20年4月27日の計画発表後に急騰し、同年6月には2000円台まで上昇した。
 同課によると、久保田容疑者らは同年8月までに高値で株を売り抜け、900万~3000万円超の利益を得ていた。売却益は生活費や自身の会社の運営費などに充てたとみられる。

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