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エジプト大統領選 投票始まる 軍出身のシシ大統領3選が確実視

東京, 12月11日, /AJMEDIA/

12年前に中東で起きた大規模な民主化運動「アラブの春」のあと、4度目となるエジプトの大統領選挙の投票が10日から始まりました。強権的な統治体制を固めてきた軍出身のシシ大統領の3選が確実視されています。

エジプトの大統領選挙には、現職で3期目を目指すシシ氏のほか、異なる政党のリーダー3人が立候補しています。

10日から3日間にわたる投票が始まり、首都カイロに設けられた投票所では、厳重な警戒のもとで票を投じる有権者の姿がみられました。

エジプトでは、12年前の2011年に起きた民主化運動「アラブの春」によって30年続いた当時の独裁政権が倒れたあと、イスラム色の強い政権が選挙によって誕生しました。ただ、この政権は軍の介入で失脚に追い込まれ、その後、軍出身のシシ大統領が2期にわたって政権運営を続け、強権的な統治体制を固めてきました。

エジプトでは30%を超える記録的なインフレや、通貨安による市民生活への影響が続いていますが、大きな争点にはなっておらず、シシ大統領の3選が確実視されています。

シシ大統領は、軍事衝突が続くイスラエルとイスラム組織ハマスの仲介をかってでるなど、存在感を示してきました。

投票したカイロの市民は「治安が安定することが最も大切です」などと話していました。

投票は12日まで行われ、18日に結果が発表されることになっています。

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