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ウクライナの港からの12月の農産物輸出 軍事侵攻後で最大に

東京, 01月24 /AJMEDIA/

ロシアによる軍事侵攻で制限されていたウクライナの港からの農産物の輸出について、イギリス国防省は、12月の輸出量が侵攻後、最大になったとの分析を発表しました。黒海を通じた貿易の拡大への道をひらく象徴的な出来事だと指摘しています。

ウクライナは世界有数の穀物輸出国ですが、2年近く前に、ロシアによる軍事侵攻が始まってからは、黒海を通じた輸出ルートが制限され、世界的な食料供給にも影響が出ています。

これについてイギリス国防省は22日、ウクライナの港から12月に輸出された農産物が、侵攻開始以降、最も多くなったとの分析を発表しました。

輸出ルートにあたる黒海の西側部分で、ウクライナ側がミサイルによる防衛などを強化し、ロシアの黒海艦隊に十分活動させなかったことが背景にあるとしています。

そのうえで、「輸出航路の確保は、ウクライナの輸出による歳入だけでなく、黒海における貿易拡大に道をひらく象徴的な出来事で、長期的にも極めて重要だ」と指摘しています。
一方、ロシア軍は攻撃の手を緩めておらず、23日には首都キーウや東部ハルキウなどにミサイル攻撃などを行い、クリメンコ内相によりますと、これまでに5人が死亡したということです。

また、キーウのクリチコ市長は、子どもを含む20人がけがをしたほか、住宅や建物にも被害が出ているとしていて、ウクライナの主要都市を狙った攻撃が相次いでいます。

キーウ市内でも大きな音が10回以上
ロシア軍による攻撃では、NHKの取材班が滞在するキーウ市内のホテルでも、現地時間23日午前7時すぎ、日本時間23日午後2時すぎに「ドーン」という大きな音が10回以上聞こえました。

時折、振動も感じられ、その影響で、駐車していた車の防犯システムも誤作動し、通りではアラームが鳴り響いていました。

取材班が退避する途中には、ミサイルを迎撃しようと、ウクライナ軍が空に向けて何かを発射している様子も窓から見えました。

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