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イスラエル軍 ガザの病院近くの建物を空爆 人道状況悪化懸念

東京, 11月08日, /AJMEDIA/

イスラエルとハマスの一連の衝突から1か月となる中、イスラエル軍は病院近くの建物にハマスが潜伏していたとして空爆するなどガザ地区での死者が1万人を超える中でもハマスを徹底的に掃討する構えを崩していません。
一方、ガザ地区からエジプト側へのけが人の搬送や外国籍の人の退避が2日ぶりに再開されましたが、検問所がいつまで開かれるかは不透明で、人道状況の悪化が懸念されます。

パレスチナのガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスの戦闘員が、イスラエル側に越境して多くの民間人を殺害し、これに報復する形でイスラエル軍が軍事作戦を開始してから7日で1か月となりました。

イスラエル軍は、ガザ地区の北部で対戦車ミサイルなどが配備されていたハマスの軍事拠点や、地下トンネルなどを相次いで制圧したと発表し、最大都市のガザ市を包囲しながら攻勢を強めています。

さらに7日にはハマスの戦闘員が潜伏していたとして、ガザ市にある中核病院で日本赤十字社も支援してきたクッズ病院の隣の建物を空爆したと発表しました。

イスラエル軍はこれまでも病院の周辺や人口が密集している難民キャンプなどへの攻撃を続けていて、多くの住民が犠牲となる中でもハマスを徹底的に掃討する構えを崩していません。

一連の衝突で、
▽ガザ地区の死者は地元の保健当局によりますと1万328人に上り、
▽イスラエル側の死者も少なくとも1400人となっていて、
双方の死者は1万1000人を超えています。

こうした中、エジプトのメディアによりますと南部のラファ検問所を通じたガザ地区からエジプト側へのけが人の搬送と外国籍の人の退避が現地時間の6日午後から2日ぶりに再開したということです。

また、エジプト側からガザ地区への支援物資の運び込みも再開したとしています。

一方で、検問所がいつまで開かれるかは不透明で、ガザ地区で食料や医薬品、燃料などの物資が不足するなか人道危機がさらに悪化することが懸念されます。

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