東京, 4月6日, /AJMEDIA/
アメリカのアカデミー賞で国際長編映画賞を受賞した「ドライブ・マイ・カー」の濱口竜介監督や主演の西島秀俊さんらが、帰国後初めてとなる記者会見を都内で行い、改めて受賞の喜びを語りました。
記者会見は5日、東京 千代田区の日本記者クラブで行われ、濱口竜介監督と主演の西島秀俊さん、それにプロデューサーの山本晃久さんが出席しました。
この中で濱口監督は「授賞式の前にスティーブン・スピルバーグ監督たちとディナーで同じテーブルを囲む機会がありましたが、何でここにいるんだろうという気持ちになりました。アカデミー賞は今まで体験したことがないような世界に自分を導いてくれるものだと思います」と喜びを語りました。
また主演を務めた西島さんは「アカデミー賞の場では緊張するだろうと思っていたのですが、意外とそんなことはなく、映画愛の強い人たちがお互いの作品をたたえ合う場で、非常に居心地がよかったです」と授賞式を振り返りました。
一方、濱口監督は現地で感じたこととして「これは、はっきり言わないといけないと思いますが、現代の日本映画が注目されているとは言えないことを実感しました。ただ、アジア映画全般への関心は高まっていると聞いています。日本から観客の好奇心を貫くような作品が出ることを願っています」と語りました。
また、今後について聞かれると「映画作りは毎回手探りで、次はもっとうまくできるかもしれないと常に思います。一歩一歩やっていくことが、今回のように思いも寄らない結果に結び付くかもしれない。ほんの少しだけ、前よりもっとよい映画を作れるようになりたいと思っています」と話していました。