Site icon AJMEDIA 日本語

アカデミー賞候補作品の監督ら討論会 濱口竜介監督に称賛の声

東京, 3月26日, /AJMEDIA/

アメリカ映画界最高の栄誉とされるアカデミー賞の発表を前に、候補作品の監督らによる討論会がロサンゼルスで行われ「ドライブ・マイ・カー」の濱口竜介監督がほかの監督らから称賛される場面もありました。

「ドライブ・マイ・カー」は、村上春樹さんの短編小説が原作で、妻を亡くした舞台俳優で演出家の男性が、自身の車を運転するドライバーの女性と出会い、ともに過ごすうちに、目を背けてきた妻の秘密と向き合う物語です。

24日、ロサンゼルスで行われた討論会には、濱口監督など、国際長編映画賞の候補になった5つの作品の監督が参加しました。

この中で、濱口監督は「作っているときには作品のテーマのことはあまり考えませんでしたが、いろいろな国に作品が届き、観客からの反応によって、この映画が喪失の物語であり、また、人生をどう生き直すかという話であることに気付きました。映画は観客の精神とつながるものだと感じています」と、作品が国際的な評価を得てきた経緯を振り返りました。

また、監督たちがお互いを批評し合うコーナーでは、濱口監督は、イタリアの監督から「彼の存在はほかのすべての監督にとって悪夢のようなものだ。なぜなら彼は深い映画を作る偉大な監督だからだ」などと称賛されていました。

「ドライブ・マイ・カー」は、ことしのアカデミー賞で、最も重要とされる作品賞をはじめ、国際長編映画賞、監督賞、脚色賞にノミネートされていて、今月27日の発表が注目されています。

Exit mobile version