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アカデミー賞きょう発表 「ドライブ・マイ・カー」受賞なるか

東京, 3月28日, /AJMEDIA/

アメリカ映画界、最高の栄誉とされるアカデミー賞の発表が27日、日本時間の28日行われます。

日本映画では、濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」が作品賞をはじめ4つの部門にノミネートされていて受賞の行方が注目されます。

ことしで94回目となるアカデミー賞は、現地時間の27日午後5時、日本時間の28日午前9時からロサンゼルスで各賞の発表と授賞式が行われます。

日本映画では、濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」が最も重要とされる作品賞をはじめ、監督賞、国際長編映画賞、脚色賞の4つの部門でノミネートされています。

作品賞、監督賞、脚色賞は受賞すればいずれも初となるほか、国際長編映画賞も2009年の滝田洋二郎監督の「おくりびと」以来となります。

「ドライブ・マイ・カー」は村上春樹さんの短編小説が原作で、妻を亡くした舞台俳優で演出家の男性が、専属ドライバーの女性と出会い、ともに過ごすうちに、目を背けてきた妻の秘密と向き合う物語です。

濱口監督や主演の西島秀俊さんらは、すでに現地入りしていて、メディア各社の取材対応などに追われています。

「ドライブ・マイ・カー」は去年、フランスのカンヌ映画祭で脚本賞を、また、ことし1月にはアカデミー賞の前哨戦とされるアメリカのゴールデングローブ賞で非英語映画賞を受賞するなど、国際的に高い評価を得ていて、受賞の行方が注目されます。

米映画評論家「作品世界に没頭 幅広く受け入れられた」
アメリカの映画評論家で、ピュリツアー賞の受賞歴もあるジョー・モーゲンスターンさんはNHKのインタビューで、「ドライブ・マイ・カー」がアメリカで高い評価を得ていることについて、「アメリカの観客は、カーチェイスや爆発などを伴う激しいアクションの映画に飽きている。その代わりに中身のある作品を求めていた。そのような中で、『ドライブ・マイ・カー』は、流れがゆっくりで、先の展開が読めず、観客に集中を求める映画だ。今だからこそ、観客が作品の世界に没頭できるような映画が幅広く受け入れられた」と話しています。

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