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「飽和潜水」で船内捜索 水深120メートル海底―行方不明者見つからず・知床事故

東京, 5月20日, /AJMEDIA/

 北海道・知床半島沖で26人が乗った観光船「KAZU I(カズワン)」が沈没した事故で19日午後、深い海に潜水士を送り込む「飽和潜水」による捜索が実施された。水深約120メートルの海底に沈んだカズワンの船内に潜水士が入り、行方不明者の手掛かりを探った。
 潜水士による船内捜索は初めて。第1管区海上保安本部などによると、潜水士2人が約1時間半にわたって船内外を調べたが、行方不明者は見つからなかった。捜索は20日も実施する。
 飽和潜水の資機材を載せた作業台船「海進」は19日午前7時ごろ、現場海域に到着。午後3時半から水中エレベーターを降下させるなど潜水作業が始まり、同4時10分すぎ、潜水士3人を乗せたカプセルが海底付近に着いた。
 午後5時ごろ潜水士が船内に入り、同6時半ごろまで捜索を続けたが、行方不明者は見つからなかったという。20日は船内捜索に加え、船体引き揚げの可否を判断するための調査も行う。

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