東京, 3月10日, /AJMEDIA/
住宅に忍び込み現金などを盗んだとして、警視庁練馬署は9日までに、住居侵入と窃盗容疑で、住居不定、無職福士稔容疑者(76)を逮捕した。深夜に東京都練馬区の一軒家を狙う手口から、捜査員に「練馬の忍師(のびし)」と呼ばれていた。容疑を認め、「ホテル代や生活費を稼ぐためだった」と話しているという。
同署によると、福士容疑者は昨年夏ごろからサウナ施設やカプセルホテルを転々として生活。盗みに入るのは決まって同区で、深夜、無施錠の2階建て住宅を狙っていたという。「若いころ住んでいて土地勘があった。夜は1階に誰もいないから仕事しやすい」と供述している。
捜査関係者の間では、深夜に住宅などに忍び込む泥棒は「忍師(のびし)」と呼ばれる。
逮捕容疑は1月16日午前2時ごろ、練馬区の50代男性宅に侵入し、財布から現金2万円とイヤホン1個(時価5000円相当)を盗んだ疑い。
男性が同日、現金とイヤホンがないことに気付き110番した。周辺の防犯カメラ捜査などから福士容疑者が浮上した。昨夏以降、同容疑者の関与が疑われる窃盗事件は数件確認されており、同署が関連を調べる。