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「生活しながら月面移動」月面探査車の実験用車両を公開 NASA

東京, 10月26日, /AJMEDIA/

宇宙飛行士が中で生活しながら月面を移動することを可能にする、月面探査車の実験用の車両をNASA=アメリカ航空宇宙局が公開しました。

NASAは現在、日本も参加する国際プロジェクト「アルテミス計画」で、アポロ計画以来およそ半世紀ぶりとなる有人での月面探査の実現を目指しています。

この計画では宇宙飛行士が中で生活しながら月面を移動できる「月面探査車」を使う予定で、24日、地上での実験用の車両がアメリカ アリゾナ州で公開されました。

車両は高さがおよそ3メートル、長さがおよそ5メートルで、宇宙飛行士2人が中で生活できるようトイレやベッドが設置され、最大で時速10キロを出すことができ、多少の岩場なら乗り越えることが可能だということです。

NASAは今月、アリゾナ州の砂漠で実際に宇宙飛行士らが2泊3日の日程で車両の中で生活する実験を行っていて、JAXA=宇宙航空研究開発機構からも宇宙飛行士の星出彰彦さんと金井宣茂さん、それに2人の技術者が参加したということです。
JAXAは現在、月面探査車の実現に向けて研究を進めていて、今回得られたデータを実際の設計に生かすということです。

この研究のJAXAの現場責任者、神吉誠志さんは「実際に探査車をどう使うかや宇宙飛行士がどうすれば快適に過ごせるかなど、今後の設計に反映させていきたい」と話していました。

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