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4日から大リーグ ウインターミーティング 注目は大谷の去就

東京, 12月01日, /AJMEDIA/

大リーグの移籍交渉の山場となるウインターミーティングが来週、テネシー州ナッシュビルで4日間にわたって開かれます。ことし最大の注目はエンジェルスからFA=フリーエージェントとなった大谷翔平選手の去就で、大リーグ史上最高額の契約も予想される中で、今後1週間程度のうちに来シーズン以降の所属先が決まるのか関心が高まっています。

毎年12月に開かれるウインターミーティングは、大リーグ全30球団の監督やゼネラルマネージャー、それに選手の代理人などが数多く集まり、来シーズンに向けた移籍交渉の山場と位置づけられています。

ことしは、テネシー州ナッシュビルのホテルで今月4日から7日の日程で開かれる予定で、各球団の監督が取材に応じるほか、5日には来年のドラフト1巡目の上位指名権をかけたくじ引き、6日には現役選手を対象にしたドラフトも行われます。

最大の注目はエンジェルスからFAになっている大谷選手の去就で、アメリカのメディアは連日、特集記事を組んで来シーズン以降の所属先を予想しています。

移籍する場合の候補としては、ドジャースやジャイアンツ、レンジャーズ、メッツ、カブス、マリナーズなどが挙げられていますが、大谷選手の代理人を務めるネズ・バレロ氏は先月のGMミーティングで報道陣の前に姿を見せず、ここまで沈黙を貫いています。

大リーグ史上最高額の総額5億ドル、日本円でおよそ740億円に上る契約も予想される中で、今後1週間程度のうちに大谷選手の来シーズン以降の所属先が決まるのか関心が高まっています。

また、アメリカのメディアは大谷選手に次ぐ注目選手に、プロ野球のオリックスから大リーグ移籍を目指す山本由伸投手を挙げていて、3年連続で沢村賞を受賞するなど日本球界で圧倒的な成績を残してきた右腕の去就にも注目です。

ウインターミーティング期間の去就 去年は
例年、大リーグではこのウインターミーティングの期間中や前後に注目選手の去就が決まるケースが多くあります。

去年はウインターミーティングが開催される2日前に、メッツのエースでサイ・ヤング賞を2回受賞しているデグローム投手がレンジャーズに移籍することが明らかになりました。

去年のFA選手の中で、先発投手として最も去就が注目されていたデグローム投手の所属先が決まったことで移籍市場が一気に動き始め、その5日後のウインターミーティング最終日にメッツが当時、通算244勝を挙げアストロズからFAになっていたバーランダー投手を獲得、さらにその3日後には千賀滉大投手を獲得するなど積極的な補強を進めました。

また、バッターとして去就が注目されていたヤンキースのジャッジ選手も、ウインターミーティングの最終日だった12月7日にヤンキース残留で合意したとアメリカのメディアが一斉に報じ、そのほかの注目選手の去就も続々と決まっていきました。

一方で、2018年のFAは移籍市場が停滞し、キャンプが始まってからも注目選手の去就が決まらない異例の事態となりました。

当時、26歳でドジャースからFAとなっていたマチャド選手がパドレスと契約したのは2月21日。同じく26歳でナショナルズからFAになったハーパー選手がフィリーズと契約したのは3月2日でした。

マチャド選手の契約はFA選手の契約では当時の史上最高額となる10年3億ドルで、ハーパー選手はそれをさらに上回る13年3億3000万ドルの大型契約でした。

これまでシーズンに向けた準備を最優先にしてきた大谷選手がキャンプインを過ぎても所属先を決めないということは考えにくいですが、大谷選手の去就がことしのFA市場全体の流れを大きく左右するだけに、まずはウインターミーティングの期間中に動きがあるかどうかが焦点になりそうです。

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