東京, 7月31日 /AJMEDIA/
気温３０度を超える昼のコンコルド広場は強い日差しが照り付け、演技前から汗だく。ＢＭＸフリースタイル・パークに日本勢でただ一人出場した男子の中村は「めっちゃ疲れた」と苦笑いしたが、ランを２本ともきっちり成功。暑さに負けず、２本の平均８７．０３点の全体６位で決勝に駒を進めた。
初めて実施競技になった前回の東京五輪は、けがの影響で十分な練習が積めないまま臨み、５位と悔しい思いをした。無観客だった３年前とは対照的に、この日のスタンドは満員。「お客さんがいたことで、（東京よりは）緊張しなかった」。豪快な空中技を決め、会場を大いに沸かせた。
雪辱の思いを胸に挑むパリ。海外勢の壁は高いが、決勝では前々から予告してきた新技を組み込むつもりだ。成功した上で９０点台が出れば悲願の表彰台に立てる可能性もある。「（新技への）不安はないし、やるだけ。１００パーセント攻めにいく」。力強く誓った。