Site icon AJMEDIA 日本語

2歳王者クロワデュノール、雪辱の頂点 陣営一丸、息ぴったり―競馬日本ダービー

東京, 6月1日, /AJMEDIA/

 世代最強を証明した瞬間。鞍上の北村友はクロワデュノールを何度も指さし、喜びを爆発させた。「自分が勝った実感がない。クロワデュノールがダービー馬になれたことがうれしい」。20年目でダービージョッキーの栄誉を手にした38歳は夢見心地だった。

 好スタートを切ると積極的に前へ。手応え十分で直線を迎えると早々に抜け出し、マスカレードボールの猛追を4分の3馬身しのいだ。「呼吸一つ取っても、人馬一体になれた気がした。一緒に2400メートルを走った感じ」。デビューからコンビを組む相棒の力を最大限に引き出した。

 昨年の最優秀2歳牡馬。無敗で臨んだクラシック3冠レースの第1戦、皐月(さつき)賞では残り100メートルでかわされて2着に終わった。それでも、陣営に不安はなかった。管理する斉藤調教師は「調教からレースプランまで、北村友さんとはこれまでにないぐらい話した。牧場も騎手も一丸でやれた」と頬を緩めた。

 10月にフランスで開催される凱旋(がいせん)門賞にも登録済み。日本調教馬が未勝利の舞台への挑戦も視野に入れる。北村友は「まだ伸びしろを感じる。名前が世界中に知れ渡ってほしい」と願いを込めた。

Exit mobile version