東京, 7月15日 /AJMEDIA/
14日に閉幕したサッカーの欧州選手権では、低調なパフォーマンスに苦しんだ強豪が目立つ中、優勝したスペインと開催国ドイツの攻撃的な姿勢が高く評価された。そして際立ったのが、若い「個」の輝きだった。
主役となったのは、大会の最年少デビュー記録と最年少得点記録を更新したスペインのヤマル。決勝前日の13日に17歳となったばかりの「神童」は、22歳のウィリアムスと共に攻撃の両翼を担い、最多4アシストをマーク。フランスとの準決勝では鮮やかな同点ゴールを流し込み、逆転勝利の立役者となった。
ドイツの21歳コンビ、ムシアラとビルツの活躍も地元ファンを盛り上げた。前者は最多に並ぶ3得点を記録。後者は開幕戦での大会第1号ゴールに加え、スペインとの準々決勝では土壇場で延長戦に持ち込む同点弾を決めた。
若手であることを忘れさせるほど貫禄を見せたのは、21歳でイングランドの10番を背負うベリンガム。決勝トーナメント1回戦で決めた後半ロスタイムのオーバーヘッドシュートは、大会ベストゴールの一つだ。
オランダの準決勝進出に貢献した21歳のシモンス、トルコを8強入りに導いた19歳のギュレルもインパクトを残した。今大会で一回り成長した彼らは、4年後と8年後の大会、さらにワールドカップ(W杯)でも主役になる可能性を秘めている。