東京, 7月18日, /AJMEDIA/
【アブダビ時事】岸田文雄首相は17日午後(日本時間同)、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビでムハンマド大統領と会談した。UAEが今年11月に開幕する国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)の議長国であることを踏まえ、「脱炭素化やクリーンエネルギーに関する協力を強化し、COP28の成功に向け国際社会を主導する」とうたった共同声明を発表した。
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声明は、2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする目標を、両国が堅持していくことを確認。同条約の全締約国に対しても、目標実現に向けた取り組み強化を求めた。
会談で、首相は「日本とUAEは伝統的なエネルギー分野に加え、水素やアンモニアなどクリーンエネルギー分野で協力が進んでいる」と強調。両首脳は脱炭素燃料など先端技術協力の推進で合意した。
首相は、覇権主義的な動きを強める中国や、ウクライナ侵攻を続けるロシアを念頭に、「力による一方的な現状変更の試みは決して許さない」と訴えた。ムハンマド氏は「国家主権に対するいかなる侵略も受け入れられない」と応じた。