東京, 12月28日, /AJMEDIA/
来季の女子ゴルフツアーに、新進気鋭の18歳が参戦する。11月の最終プロテストに合格した高校3年生、佐藤心結(茨城・明秀日立高)だ。合格後は、シード権を獲得できなかったプロらが出場権を目指して争ったクオリファイング・トーナメント(QT)ファイナルステージで堂々の11位。来季前半の出場をほぼ確実にした。「いい順位で終わることができ、自信が出てきた」。賞金女王の稲見萌寧ら20代前半のヤングパワーが席巻しているツアーで、実力派ルーキーが羽ばたくか。
佐藤が一躍注目を集めたのは、10月のスタンレー・レディース。初日2位、2日目に首位に並び、最終日は渋野日向子ら3人とのプレーオフへ。18番(パー5)での2ホール目、残り90ヤードの第3打は「ピンの少し奥に落としてバックスピンをかけて戻すイメージで、完璧に打てた」。ところが、想定外のピン直撃。はねて長い距離を残し、バーディーはならず、このホールでバーディーを奪った渋野が優勝した。
佐藤は「プロになってこういう舞台に戻り、優勝できるように頑張りたい」と誓った。大会を通して、アマチュア(当時)の健闘というレベルでなく、随所で勝ちにいく姿勢をにじませていた。
神奈川県小田原市の中学では陸上部に所属し、砲丸投げが専門。「練習で坂道ダッシュなどを毎日のようにやった。それが(ゴルフの)飛距離につながっているのかも」。2年前に茨城県で畑岡奈紗とラウンドする機会があり、「ショット力がすごくある」と褒められ、自信が芽生えたようだ。
目標とするプロ選手は、その畑岡とリディア・コー(ニュージーランド)。セールスポイントに挙げる「ドライバーと、スピンの効いたアイアン」に磨きをかけていく。