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男子ゴルフに13歳の新星、香川友 倉本もうなるパワーと技

東京, 4月27日, /AJMEDIA

 男子ゴルフ界に13歳の新星が現れた。4月中旬の関西オープン選手権(兵庫・よみうりCC)で、中学2年生の香川友(千葉・野田第一中)がツアーに初参戦。狭くて起伏のある難コースにもかかわらず初日は1アンダーで回り、同組で66歳の倉本昌弘らを驚かせた。
 豪快なドライバーショットに、倉本は「すごいっ!」を連発。絶妙のアプローチにも「うまいね~」。永久シード選手が「パワーと技術もすごいけど、何より感性が素晴らしい」とうなった。
 126人が参加した3月のアマチュア予選をトップ通過し、今大会に臨んだ。第1ラウンドは60位。第2ラウンドでスコアを落とし、2009年のVanaH杯KBCオーガスタで伊藤誠道がマークした予選通過の最年少記録(14歳21日)更新はならなかったものの、「次は予選を通過したい。違った攻め方とか、いろいろと考える」と前向きだ。170センチ、95キロの体格。ドライバーの平均飛距離が285ヤードというパワーだけではなく、「一番好きなのはウエッジ」と話すようにグリーン回りの小技も光った。
 小学6年生の頃に出場したミニツアー大会で、プロの部を制した選手と同じ67で回り「天才小学生」と評判に。サーフィンやスケートボードなどにも熱中し、本人は「体幹が鍛えられて軸がぶれなくなり、ゴルフに役に立っている」とうなずく。
 キャディーを務めた父の正宏さん(50)は、野田市内でゴルフ練習場を営む。石川遼らを指導した吉岡徹治さんのアドバイスに基づき「今は食べたいものを食べさせ、(他のスポーツなど)やりたいことを制約なしでやらせている」と説明する。
 息子が幼稚園の年長時に米コロラド州でフィル・ミケルソン(米国)のプレーを見せた。19年には松山英樹のアプローチを目当てに、韓国・済州島での米ツアーを一緒に観戦。「まずは本物を見ること。それで何を思い、感じ取れるかが大事」。今後も可能な限り、ツアーに参加させる方針だ。

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