東京, 7月30日, /AJMEDIA/
ようやくW杯イヤーで初白星を挙げた日本。FB松島は「きょうはディフェンス。チームとしてはいい方向に行っている」。試合の流れを引き寄せたのは、果敢な防御だった。
日本、トンガ下す 21―16で今年初勝利―ラグビー
8―5の前半40分。敵陣で相手キックをフランカーのガンターがチャージし、こぼれ球をSH斎藤が確保して反撃に転じる。ナイカブラが裏のスペースにパントを上げ、最後はファカタバが拾ってインゴールへ。見事なカウンター攻撃を完成させた。
5点リードで迎えた終盤、一気に自陣に攻め込まれるピンチがあった。ここでファカタバが強烈なタックルで倒すと、密集でフッカー堀江が絡んで相手の反則を誘いターンオーバー。間もなく試合終了のホーンが鳴った。
日本は前週までミスを繰り返して3連敗。ファンを不安にさせる内容だったが、プロップ稲垣は「ミスと成功のぎりぎりのところを狙う。リスクを取らないと勝てない」と強調。どんな状況でも「ミスを恐れないこと」をテーマに挙げていた。
ホームで、世界ランキングでは下回るトンガとのテストマッチ。勝ったとはいえ接点で相手を圧倒できず、攻守に精度を欠くプレーもあった。1週間後はトンガよりも国際舞台で実績のあるフィジーとぶつかる。W杯前では国内最後となる実戦で、どこまで質を上げられるか。