東京, 2月16日, /AJMEDIA/
相手の肉弾戦に付き合う形の立ち上がり。広島は空中戦の流れを断ち切れないまま、前半26分に失点した。ハーフタイム。「しっかりサッカーをやろう」。スキッベ監督の指示でわれに返った。
丁寧にボールを動かす本来のスタイルで後半はペースを奪い返した。相手DFが2人目の負傷交代でばたつく間に、FKからアルスランが押し込んで同点。32分には大卒ルーキーの中村が、こぼれ球に反応して逆転に成功した。
得点にはいずれも新戦力が絡んだ。1点目は菅のFK、2点目はジャーメインのボール奪取と強烈なミドルシュートが呼び水に。1月下旬の宮崎キャンプからほぼ広島で過ごせない中、公式戦3連勝。ジャーメインは「試合を重ねるごとに体が重くなってきている」。メンバーをほぼ入れ替えない中でも、勝ち切ったのは地力の差だろう。
先制を許すと厄介な町田に対しても、昨季から3戦全勝だ。「昨季と違って交代によって違う形のサッカーが展開できる。今季はメンバーがそろった」と指揮官。10季ぶりの王座奪還を期待させる口ぶりだった。