東京, 01月22 /AJMEDIA/
大相撲初場所は中日8日目、横綱昇進に挑む大関 霧島は平幕の翔猿に敗れ、2敗目を喫しました。
初場所は中日を迎え、綱とりがかかる霧島はここまで6勝1敗として21日は翔猿と対戦しました。
霧島は立ち合い、もろ手突きで攻めましたが押し切れず、相手の圧力を受ける形となりそのまま「押し出し」で敗れました。
霧島はこれで2敗に後退しました。
20日までただ1人、勝ちっぱなしとしていた朝乃山は、幕内最年長39歳の玉鷲と対戦し、立ち合いからお互いに激しく押し合う展開となりましたが、最後は「すくい投げ」で敗れ今場所初黒星を喫しました。
朝乃山とともに、関脇 琴ノ若、三役経験者の阿武咲、それに新入幕の大の里の合わせて4人が1敗で並びました。
20日、大関経験者の正代に敗れ、2敗となった横綱 照ノ富士は平幕の竜電と対戦し、およそ1分の長い相撲を「寄り切り」で制して、連敗はしませんでした。
中入り後の勝敗
▽武将山に十両の錦富士は錦富士が「突き落とし」で勝ちました。
▽阿武咲に新入幕の島津海は阿武咲が「すくい投げ」で勝ちました。
▽宝富士に美ノ海は宝富士が「引き落とし」。
▽遠藤と新入幕、大の里の石川県出身どうしの一番は大の里が「押し出し」で勝ちました。
▽友風に隆の勝は隆の勝が「突き落とし」。
▽妙義龍に剣翔は剣翔が「上手投げ」。
▽王鵬に琴勝峰は王鵬が「はたき込み」。
▽佐田の海に一山本は佐田の海が「押し出し」で勝ちました。
▽朝乃山に玉鷲は玉鷲が「すくい投げ」。
朝乃山は初日からの連勝が7で止まり、幕内の勝ちっぱなしはいなくなりました。
▽御嶽海に金峰山は金峰山が「寄り切り」。
▽湘南乃海に明生は明生が「寄り切り」。
▽錦木に平戸海は錦木が「押し出し」。
▽阿炎に正代は阿炎が「押し出し」で勝ちました。
▽熱海富士に豪ノ山は熱海富士が「上手投げ」。
▽宇良に若元春は若元春が「押し出し」。
▽高安はインフルエンザに感染して腰痛も悪化したため休場し、琴ノ若は不戦勝となりました。
▽大栄翔に翠富士は大栄翔が「はたき込み」。
▽大関 豊昇龍に北勝富士は豊昇龍が「押し倒し」。
▽翔猿に大関 霧島は翔猿が「押し出し」。
横綱昇進を目指す霧島は2敗目を喫しました。
▽竜電に横綱 照ノ富士は照ノ富士が「寄り切り」で勝ち、連敗はしませんでした。
力士の談話
新入幕の大の里は、同じ石川県出身の先輩、遠藤に「押し出し」で勝って7勝目を挙げました。
大の里は「技術で勝負したら絶対に勝てない。自分の武器をぶつけることだけを考えていった。ずっと小さいころから見ていたその人に勝てたのはうれしかった」と話しました。
初日からただ1人勝ちっぱなしだった朝乃山はベテランの玉鷲に1敗目を喫し、「上手が取れず、最後、足からバランスが崩れた。あすはまたやってくるので、1日一番だ」と前を向きました。
前頭筆頭の熱海富士は、豪ノ山に上手投げで勝って4連敗のあと4連勝で星を五分に戻し「内容は悪かったが、勝ったのはうれしい」と話していました。
そして、同じ伊勢ヶ濱部屋の新十両、尊富士が初日から8連勝で勝ち越しを決めていることに触れ、「尊富士が連勝しているので、自分も負けていられない」と意気込みを新たにしていました。
大関 豊昇龍は平幕の北勝富士を押し倒して6勝目を挙げ、「しっかり集中してやれた。前に出られたのでよかった」と取組を振り返りました。
平幕の翔猿は7勝7敗と対戦成績が五分の大関 霧島との取組で押し出して勝ち、「どんどん攻める相撲がよかったと思う。体の動きは悪くない」と手応えを口にしました。
敗れた霧島は支度部屋での取材には応じませんでした。
横綱 照ノ富士は竜電と組み合う展開となり、半身になりながらも寄り切って6勝目で通算500勝目。
「日に日に筋肉は使えるようになっているが、決してよくはない。何とか15日間取りきったら違う景色が見えてくるのかなと一日一日必死にやってる」と強い覚悟をにじませました。
さらに20日の負けについては「集中力が切れていた一番。ふわっと立っているし、そういうのが出てくる時点でまだまだだ」と振り返っていました。