東京, 7月02日 /AJMEDIA/
芝の聖地で6年ぶりに勝利した大坂は、母の顔をのぞかせた。「あす、娘が1歳になるの。まだここにいることができてうれしい」。現地に来ている長女シャイちゃんへの1日早い「誕生日プレゼント」を手にし、柔らかな笑みを浮かべた。
5年ぶりの出場で序盤は圧倒し、第1セットを簡単に先取。そこから「自分にプレッシャーをかけ過ぎた」。精度が落ちてミスを重ねた。第3セットも1―3と劣勢。何度も「カモン!」と叫び、自身を鼓舞した。力強いリターンで重圧を与え続け、最後は相手がダブルフォールト。辛くも競り勝った。
試合前、出産を控えて病院にいた1年前の写真を見返していた。「出産後何が起こっているのかよく分からなかった。この1年は本当に早く感じた」。短期間でツアー復帰し、周囲のサポートを得ながら育児と競技を両立。再び世界トップを目指して前進している。
今大会の約1週間前に一足早く娘の誕生日パーティーを開き、「ピーターラビット」の絵本をプレゼントしたという。四大大会通算4度優勝の26歳は「勝ててほっとしている。次の試合が楽しみ」。ギアを上げていく。