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国際賢人会議、10日開幕 広島で核廃絶議論、岸田首相も出席

東京, 12月10日, /AJMEDIA/

 核廃絶について世界の政治リーダーや有識者が議論する国際賢人会議の第1回会合が10、11の両日、広島市で開かれる。米国や中国、ロシアなど核保有国の有識者が参加。オバマ元米大統領やドイツのシュタインマイヤー大統領、グテレス国連事務総長らがビデオメッセージを寄せる。岸田文雄首相も11日に出席する。
 会議創設を主導した首相は「核兵器のない世界」をライフワークとする。8月には、日本の首相として初めて核拡散防止条約(NPT)再検討会議に出席し、「ヒロシマ・アクション・プラン」を発表。ロシアがウクライナでの核使用をちらつかせる中、同じ広島で来年5月に開催する先進7カ国首脳会議(G7サミット)に向け、核廃絶への機運を高めたい考えだ。
 松野博一官房長官は9日の記者会見で「核兵器のない世界に向けた現実的、実践的な歩みを進めていく」と強調した。首相は国会日程が入ったため、10日の出席を見送る。
 熊本県立大の白石隆理事長が座長を務める。13人が対面で参加する予定だ。参加者は平和記念公園で原爆死没者慰霊碑に献花し、資料館を視察。被爆者の体験も聞く。11日に白石氏が記者会見して成果を説明する。
 白石氏らは9日、会議開幕を前に「ユース非核特使」として活動経験のある大学生、高校生らと意見交換。白石氏は「(核廃絶への)アプローチはいろんな議論がある。相手へ尊敬の念を持って議論したい」と語った。

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