東京, 1月21日, /AJMEDIA/
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今季も遊撃の定位置は譲らない。プロ16年目を迎えるソフトバンクの今宮健太内野手。毎年恒例の自主トレーニングでは、他球団の選手も交えて基礎固めに取り組む。「しっかり振り込んで、2月1日から競争できるように」と、静かに闘志を燃やしている。
昨年は守備面で本来の力を出せた実感がある。広い守備範囲に加え、送球も安定。7年ぶりのゴールデングラブ賞獲得はならなかったが、「なかなか良いものが出せた」と納得の表情で振り返る。
遊撃でパ・リーグ最多の通算1575試合に出場している名手も、今年7月で34歳になる。球団は近年のドラフトで遊撃手を上位指名したり、外国人を獲得したりし、世代交代への準備を進めている。今宮は「感じるものはある」と立場を悟る。それでも「(新戦力が入ると)負けていられるか、という気持ちにはなる」。野心はまだ衰えていない。
打撃よりも守備でこの世界を生き抜いてきた自負もある。内野では負担の大きいポジションだが、守備位置の変更は望まない。「ショート以外で自分の需要があるかと言われたら、ない。どこまでできるか勝負したい」。最後まで遊撃手のまま、野球人生を全うするつもりだ。