Site icon AJMEDIA 日本語

中日の根尾、投手で勝負 スター候補が異例の挑戦―プロ野球

東京, 6月17日, /AJMEDIA/

プロ野球のスター候補が異例の挑戦を始めた。中日の根尾昂が、高卒4年目で外野手から投手に転向した。野手で芽が出ず、立浪監督との話し合いで交流戦終盤に決定。今季は敗戦処理で2試合に登板しており、このまま中継ぎとして投げながら、いずれ先発も見据える。
 大阪桐蔭高では投打で活躍し、3年時には甲子園春夏連覇を達成。ドラフトで4球団競合の末、中日に入団した。遊撃手や外野手としてプレーしてきたが、通算109試合の出場で打率1割7分2厘、1本塁打、20打点にとどまった。
 昨秋には立浪監督から打診されていた。根尾も「打てなかったら(転向も)という話をされていた」と明かす。実際に春季キャンプから少しずつ投球練習もしてきた。直球は150キロをマークし、制球も悪くない。打力向上を目指して人一倍の努力を重ねたが結果は出ず、監督は「投手の方が大成する可能性が高いんじゃないかと思った」。転向するなら、少しでも早い方がいいと判断した。
 15日には投手として本格的に練習を始めた。バットを握ることはなく、投内連係やブルペン投球などに励み、「新鮮だった」。表情はすっきりとしていた。当面は1軍で落合ヘッド兼投手コーチの下、投手のイロハを学ぶ。
 賛否両論ある中で、立浪監督は「責任を持って決めたので、先発投手として大成できるように応援してあげてほしい」と望む。根尾も「過去に野手から投手になった例が(ほとんど)ないのは聞いているが、僕は僕なのでしっかりやっていく」ときっぱり。強い決意で道を切り開いていく。

Exit mobile version