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一人横綱の重圧感じず 照ノ富士、盤石の攻め―大相撲名古屋場所

東京, 7月10日, /AJMEDIA/

盤石の取り口を見せた。照ノ富士は阿炎のもろ手突きを物ともせずに前へ。左からのおっつけで横を向かせ、難なく押し出す。「落ち着いて圧力をかけていこうと思っていた。いい相撲」。涼しい表情には、横綱の余裕がにじんだ。
 昨年の名古屋場所でも、初日に阿炎の挑戦を受け、その時は不覚を取った。再現は許さず、返り小結の実力者も「何もできなかった」。一人横綱は両膝に古傷を抱える上、場所前の稽古でぎっくり腰のような症状にも見舞われたが、影響を感じさせなかった。
 新大関の霧島がいきなり休場。貴景勝も休んでいるため、初日から大関不在となった。一層の重責を担うことになったものの、土俵を締めるのは「毎場所のことだから」と平然と言い切る。
 達成まであと2度としている2桁の優勝回数を大きな目標に掲げる中、名古屋場所で賜杯を抱いたことはまだない。「始まったばかり。これからが大事じゃないか」。順調な滑り出しにも浮かれるそぶりはなく、先を見据えた。泰然と構え、改めて最高位の存在感を示す。

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