東京, 4月20日, /AJMEDIA
フェンシングを無料で気軽に経験できる機会をつくり、競技普及につなげる取り組みが始まった。日本協会が後援する「フェンシングパーク福岡」が、福岡県春日市の春日市総合スポーツセンターで今月からスタート。小中学生を対象に剣、防具などの用具を全て無料で貸し出し、日本代表の経験が豊富なコーチが指導する。定員は1回20人で、予約状況は上々だ。
フェンシングは試合場の設備や用具が必要で、未経験者にとっては経済的なハードルも高かったが、それらの課題の解決を図った。主催する株式会社フェンシングパーク代表の藤野大樹さんは「きっと楽しいし、はまってもらえる自信はある。醍醐味(だいごみ)をまず味わっていただきたい」と呼び掛ける。
藤野さんは男子フルーレで史上最多4度の全日本選手権優勝を誇り、日本代表でアシスタントコーチを務める。指導陣には他に、女子フルーレで五輪2大会出場の西岡詩穂(エイジェック)、昨年の全日本選手権男子エペ準優勝でユーチューバーとしても活動する村上仁紀も参加。まずは月2回のペースでスクール活動が始まった。
協賛金収入などで1年間運営した後に、常設の普及拠点とする構想がある。藤野さんは「フェンシングは生涯スポーツの可能性も秘めていると思う」と話し、今後の事業展開に意欲を見せた。