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コスタリカの監督は策士、油断できず 堅守誇るも主力は高齢化―W杯サッカー・ライバルを斬る

東京, 10月29日, /AJMEDIA/

 コスタリカが前評判を覆してワールドカップ(W杯)で過去最高の8強まで進んだのが2014年ブラジル大会。いずれも優勝経験のあるウルグアイ、イタリア、イングランドと同組の1次リーグを首位通過した快進撃は記憶に残る。GKナバスを中心に粘り強く守るスタイルは、現在のチームでも健在だ。
 チームを率いるスアレス監督は3度目のW杯。06年ドイツ大会で南米の伏兵エクアドルを初の16強に導いた策士だ。コスタリカでは4バックと5バックを巧みに使い分け、相手によって前からプレスをかけたり、自陣に人数を割いて守ったりと戦い方を柔軟に変えてくる。日本としては過去3勝1分けと相性が良く、ドイツ、スペインと比べれば組みしやすい相手と言えるが、決して油断はできない。
 ドゥアルテ、オビエドらが並ぶ最終ラインはゴール前でしぶとく体を投げ出してシュートをブロックしてくる。日本はある程度ボールを保持できそうだが、最後の部分の工夫は必要だ。ボールの失い方が悪ければ、カウンターを浴びて相手の術中にはまる。空中戦に強い選手が多く、セットプレーにも注意しなければならない。
 主力の多くが30代。経験は豊富だが、体力面に不安がありそうで、日本との第2戦では初戦から大きくメンバーを入れ替えてくる可能性もある。9月に韓国、ウズベキスタンと行った強化試合では、先発をがらりと入れ替えて多くの選手を試した。35歳のナバスは所属のパリ・サンジェルマン(フランス)で今季公式戦出場なし。試合勘が戻らなければ、日本が付け入る隙は出てくる。(成績は24日時点)。 

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