東京, 6月15日, /AJMEDIA/
試合終了の笛が鳴ると、コスタリカの選手たちはカタールまで駆けつけた大勢のサポーターとともに、派手に喜びを表した。決勝ゴールのキャンベルは、直後のインタビューで涙を止められない。
開始直後に幸先良く先制したが、予想以上にニュージーランドにボールを支配された。長身FWへの浮き球パスを左右から入れられ、ピンチの連続。それでもGKナバスが落ち着いてハイボールを処理し、全員の献身的な動きも光った。スアレス監督は「このチームをどう表現したらいいか分からない」。耐えに耐えた選手をたたえる言葉が見つからなかった。
ここまでの道のりも苦しかった。北中米カリブ海最終予選の初戦から4試合勝てないなど、出だしでつまずいた。終盤の4連勝で追い上げたが、得失点差で4位。一発勝負の大陸間プレーオフに回ってきた。
本大会では1次リーグでスペイン、日本、ドイツと顔を合わせる。35歳のナバスは「長い間、重圧があった。まずはリラックスするよ」。W杯切符を手にし、疲労感も心地良いものになった。