東京, 10月26日, /AJMEDIA/
有害性が指摘されている化学物質を含む「PFAS」をめぐり、東京都は、国の暫定的な目標値を超えた地域の詳しい状況を調べようと、調査地点を追加して地下水を調べることとなりました。
「PFAS」は有機フッ素化合物の総称で、このうち有害性が指摘されている「PFOS」と「PFOA」について、国は水質の暫定的な目標値を設けていて、都は地下水にどの程度含まれるか、今年度中に島しょ部を除く都内すべての自治体で調査を完了させる計画です。
これまでの調査の結果、目標値を超える値が検出されたのは17自治体となっていますが、都は、このうちの1つ、多摩地域の日野市で追加の調査を行うこととなりました。
調査するのは、これまでに調べた場所とは別の地点となっていて、追加で調査を行うのは初めてです。
9月に公表された多摩地域の住民を対象にした専門家などによる血液検査の結果では、PFOSとPFOAを合わせた血中濃度の平均値が、国の調査のおよそ2.3倍となっています。
関係者によりますと、市から住民の不安を解消したいという相談を受けて、地域の詳しい状況を調べようと追加で調査を行うことが決まったということです。
都は今後、ほかの自治体でも追加の調査を実施したい考えです。