東京, 11月8日, /AJMEDIA/
Appleが、うわさされているOLED搭載「MacBook Air」の発売を延期するかもしれない。
韓国のThe Elecは部品業界の情報筋の話として、OLED搭載MacBook Airの発売は予想されていた2027年より後になる見込みだと報じた。
延期の理由は、製造コストの上昇と価格設定に懸念があることだ。AppleはOLEDの採用による価格上昇が売れ行きに影響することを懸念していると、記事は指摘している。
同社はコメントの依頼に応じなかった。
Appleは5月、999ドル(日本では16万8800円)からのOLED搭載「iPad Pro」を発表したが、The Elecによると売れ行きは芳しくない。2024年の出荷台数は約1000万台と予想されていたが、最近では600万~700万台に下方修正されているという。
同社は、大幅に刷新されたMacBook Proに取り組んでいるとも報じられているが、このモデルは2026年まで発売されない見込みだ。BloombergのMark Gurman氏が自身のニュースレター「Power On」で伝えたところによると、Appleは当初、大幅な再設計を2025年に予定していたが、新しいディスプレイ技術に関連する遅延が発生した。そのため、2025年のMacBook Proは、従来と同じデザインとミニLEDディスプレイを採用する見込みだという。
一方、Appleが複合現実(MR)ヘッドセット「Vision Pro」の廉価版を検討しているとのうわさもあり、これも遅れる可能性がある。アナリストのMing-Chi Kuo氏は3日、廉価版Vision Proの生産が「2027年以降に延期されたようだ」とソーシャルメディア「X」に投稿した。原因は部品ではないとみられる。
「Appleが廉価版Vision Proを延期した本当の理由は、単純に価格を下げただけでは成功するユースケースを生み出せないからだろう。これは『HomePod』の状況と似ている。廉価版の『HomePod mini』を発売した後でも、Appleのスマートスピーカーは主流製品になれなかった」(同氏)