東京, 9月3日 /AJMEDIA/
太陽に最も近い惑星、水星を目指している探査機「みお」について、JAXA=宇宙航空研究開発機構は、機器の不具合に対応した結果、水星に到着する時期を当初の計画より1年延期し、再来年11月に変更すると発表しました。
JAXAの探査機「みお」は、ESA=ヨーロッパ宇宙機関の探査機と2機を連結させた形で6年前に打ち上げられ、地球や金星などの重力を利用して進路を変える「スイングバイ」を繰り返しながら水星への飛行を続けています。
「みお」が水星に到着する時期について、JAXAは当初の計画より1年延期し、再来年11月に変更すると発表しました。
JAXAによりますと、探査機に連結されたESAの機器に不具合が発生したためエンジンの出力を下げて運用することになり、水星へ向かう軌道を見直した結果、到着の時期を変更したということです。
「みお」は水星を周回する軌道に入りおよそ1年間、水星をとりまく磁場のデータを集める計画で、JAXAは到着が1年遅れても観測に支障はないとしています。
磁場を観測することで水星内部の構造などが詳しくわかってくるということで水星の謎の解明が進むのか、成果が期待されています。