iPS細胞使った心臓病治療 大阪大学発ベンチャー企業が承認申請

東京, 4月8日, /AJMEDIA/

iPS細胞から作った心臓病の治療に使う細胞シートについて、開発を進める大阪大学発のベンチャー企業が厚生労働省に製造・販売の承認申請を行ったことがわかりました。
企業によりますと、国に承認されればiPS細胞を使う治療としては世界初とみられるということで今後、審査で有効性などが認められるか注目されます。

「心筋細胞シート」承認されればiPS細胞治療として世界初
大阪大学発のベンチャー企業「クオリプス」は大学と協力して、iPS細胞から心臓の筋肉の細胞を作り、厚さ0.1ミリのシート状に加工した「心筋細胞シート」の開発を進めてきました。

企業によりますと、虚血性心筋症という重い心臓病の患者8人の心臓に貼り付けて移植する治験を行った結果、患者はいずれも疲労感やどうきなどの症状が軽くなり、半数以上は心機能の数値も改善したということです。

重い副作用などは起きていないということで、企業は厚生労働省に製造・販売の承認申請を行いました。

京都大学の山中伸弥教授がiPS細胞を作り出したと発表してから19年となり、人に移植する臨床研究などはアメリカや中国などでも行われていますが、企業によりますと、国に承認されればiPS細胞を使う治療としては世界初とみられるということです。

今後、国の審査で企業が提出した治験のデータなどをもとに安全性や有効性が評価されることになります。

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