東京, 10月1日, /AJMEDIA/
来年の大阪・関西万博で展示される予定の、iPS細胞から作った「ミニ心臓」の試作品が、9月30日報道陣に公開されました。
「いのち輝く未来社会のデザイン」がテーマとなっている来年の大阪・関西万博では、手塚治虫さんの漫画の主人公「ブラック・ジャック」と「鉄腕アトム」が最新の医療技術などを紹介するパビリオンの建設が進んでいます。
このパビリオンではiPS細胞から作った「ミニ心臓」を展示の中心にする計画で、9月30日、試作品が報道陣に公開されました。
「ミニ心臓」は大阪大学の澤芳樹特任教授などのグループが作ったもので、iPS細胞から作られた心臓の筋肉の細胞などでできています。
直径3センチほどの大きさで心臓としての構造や機能はありませんが、万博に展示されるものは実際の心臓のように拍動する様子を観察できるようになるということです。
また、パビリオンでは心臓病の新たな治療法として開発が進んでいる、iPS細胞から作った心臓の筋肉の細胞をシート状にした実際に拍動する「心筋細胞シート」も展示されます。
澤特任教授は「万博では実際に動く様子を見てもらい、iPS細胞のポテンシャルの高さや、命の息吹などを感じてほしい」と話していました。