東京, 10月26日, /AJMEDIA/
大手機械メーカー、IHIは、開発に参画している航空エンジンに不具合が見つかった問題を受けて補償費用などの損失が発生すると発表しました。そのうえで今年度の業績の見通しを下方修正し、これまで黒字を予想していた最終的な損益が一転して900億円の赤字になる見通しだとしています。
アメリカの航空防衛大手RTXは先月、傘下のエンジンメーカー「プラット・アンド・ホイットニー」が製造した航空エンジンに不具合が見つかったとして回収して大規模な点検を行うと発表しました。
IHIはこのエンジンのプロジェクトに参画していて、会社は25日、この問題の業績への影響について公表しました。
それによりますと、航空会社への補償の費用や、整備の回数の急増などにより、今年度1年間のグループ全体の決算の見通しを下方修正し、売り上げが1500億円、営業損益が1700億円、それぞれ減少する見通しになったということです。
そのうえで今年度の最終損益が、これまでの500億円の黒字の予想から一転して、900億円の赤字になる見通しだとしています。
このエンジンのプロジェクトには、IHIのほか、川崎重工業と三菱重工業も参画していて、両社は業績への影響について精査中だとしています。