東京, 2月18日, /AJMEDIA/
IAEA=国際原子力機関のトップ、グロッシ事務局長が18日、東京電力が再稼働を目指す新潟県の柏崎刈羽原子力発電所を視察し、緊急時の安全対策やテロ対策について一定の評価を示しました。
東京電力は、柏崎刈羽原発でテロ対策上の問題が相次いだことを受けて、去年IAEAに調査を依頼し、「対策は適切に実施されている」という報告書を受け取っています。
先行する7号機で原子炉に燃料が入れられるなど、再稼働に向けた設備面の準備が最終段階となる中、18日、IAEAのグロッシ事務局長が現地を訪れ、安全対策やテロ対策の状況を視察しました。
この中では、非常用の電源車や、事故が起きた際に原子炉に冷却水を送る消防車の管理状況などを確認していました。
また、テロ対策を確認するため、重要な施設に入る前に本人確認を行う場所も視察したということです。
視察のあとグロッシ事務局長は「安全やテロ対策の向上に終わりはないが、再稼働に向けた準備ができてきている」と述べ、一定の評価を示しました。
柏崎刈羽原発の再稼働をめぐっては、地元同意が焦点となっていて、新潟県の花角知事は県が設置した委員会による安全対策に関する評価も再稼働の是非を判断する材料の一つに位置づけています。