F1、2023年の中国GP開催断念を発表。新型コロナウイルスによる制限が緩和されず……しかし24戦開催を死守すべく、代替開催地を検討中

東京, 12月3日, /AJMEDIA/

 2023年のF1開催カレンダーに名を連ねていた中国GPだが、同国での新型コロナウイルスに関する制限が今も緩和されていないことを受け、開催を断念。代替のレース開催が検討されているという。

 新型コロナウイルスの感染が拡大したことを受け、中国でのグランプリは3年連続で開催されていない。2023年は第4戦として4月16日に決勝レースを開催する方向でカレンダー入りしていた中国GPだが、入国規制が緩和されていないため、開催を断念することをF1が発表した。

「F1は、プロモーターおよび関連当局との対話の結果、新型コロナウイルスによる継続的な困難のため、2023年の中国GPが開催されないことを認める」

 F1は12月2日(金)に声明を発表し、2023年中国GPの開催を断念したことを認めた。

「F1は2023年大会の開催を置き換える代替オプションを検討しており、これに関する最新情報を、適宜発表していく予定である」

 中国GPがキャンセルされたことにより、第3戦オーストラリアGP(4月2日決勝)と第5戦アゼルバイジャンGP(4月30日決勝)の間には、4週間の空白期間が生じることになる。

 当初F1は、アゼルバイジャンGPの日程を前倒して、この空白期間を埋めることを望んでいた。しかしアゼルバイジャンGPの当局担当者は、F1のステファノ・ドメニカリCEOと会談を行ない、当初合意した日程を守ることを主張した。

 中国GPを開催できないとしても、F1は来季24戦をなんとしても開催したいと考えており、中国GPの代わりに開催できるレースを検討している。

 ひとつの選択肢は、新型コロナウイルスの影響でカレンダーが大きく変更された2020年と2021年に開催されたポルトガルGPを復活させることだ。

 ただまだ決断は下されておらず、ポルトガルの他にも開催に関心を持っているサーキットが複数あるものとみられている。最終決定までには、まだしばらく時間がかかるだろう。

 ただいずれにしても、代替レースが開催されるのはヨーロッパということになるはずだ。しかしその場合には、オーストラリアとアゼルバイジャンの間にヨーロッパに戻るという、輸送と移動に関する諸々の課題に対処しなければならない。

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