東京, 10月1日, /AJMEDIA/
Epic Gamesは、「フォートナイト」などを提供する自社のアプリストアを「Android」向けに提供開始してからわずか1カ月半後、同ストアへのアクセスをめぐり、サムスンとGoogleを提訴した。
Epic Gamesはウェブサイトに掲載した声明で、「Google Play」ストアや「Samsung Galaxy Store」と競合するサードパーティーのアプリストアへのアクセスを両社が妨げていると批判している。Epic Gamesによると、サムスンが2023年にオプトイン方式で導入した機能「Auto Blocker」が7月からデフォルトで有効になり、サードパーティーのアプリストアにアクセスしづらくなっているという。同社は、Auto Blockerを回避してこれらのストアにアクセスするには、21の手順を踏む必要があるとしている。
Epic Gamesはこれまでも、Googleおよび主にAppleに対して、両社がアプリやゲーム内コンテンツの販売に課す手数料をめぐって係争を続けてきた。Epicは2020年にAppleとGoogleを提訴しており、2021年と2023年にAppleに有利な判決が下った。Googleとの訴訟では2023年に勝訴している。
Epic Gamesは、Appleの「App Store」やGoogle Play以外でも、独自の料金体系を設けるストアからアプリをインストールする自由をユーザーに提供するべきだと主張しており、「Epic Games Store」という独自のストアを展開している。一方、AppleとGoogleは、自社のストアの方が安全でマルウェアから保護されていると主張している。また、アプリ販売価格の30%という手数料は、ストアの維持にかかる高額な費用を賄うためのものだとしている。
サムスンの広報担当者は、「Epic Gamesの主張とは逆に、サムスンは市場競争を積極的に促進し、消費者の選択肢を広げ、公正な事業運営を行っている」と述べた。「当社のデバイスに統合された機能は、サムスンのセキュリティ、プライバシー、ユーザー管理という基本原則に従って設計されており、当社はユーザーの個人情報を保護することに全力を尽くしている。ユーザーはいつでもAuto Blockerを無効にできる。Epic Gamesの根拠のない主張に対し、断固として争う」
Googleの広報担当者は米CNETに宛てた声明で、「これは根拠のない訴訟だ。Android端末メーカーは、ユーザーを安全に保護するために独自の対策を自由に講じることができる」と述べた。