EU委員長、対ロ追加制裁を明言 ウクライナ兵の訓練拡充―ゼレンスキー氏と会談

東京, 2月3日, /AJMEDIA/

欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は2日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)でゼレンスキー大統領と会談した。ロシアの侵攻1年を迎える24日までに対ロシア追加制裁を実施する考えを表明し、EUによる支援継続の方針を改めて強調した。
 フォンデアライエン氏は会談後の共同記者会見で「欧州は(侵攻)初日からウクライナの味方だ」と述べ、今後も同様の姿勢を貫く考えを示した。ゼレンスキー氏はEUの制裁について「(実施の)スピードが少し遅くなっている」と指摘し、追加制裁により「ロシア打倒に近づく」と訴えた。
 EUのボレル外交安全保障上級代表(外相)も2日、キーウでウクライナのシュミハリ首相と会談。ウクライナ兵1万5000人に対する訓練を追加で実施するほか、地雷除去に向け新たに2500万ユーロ(約35億円)を拠出すると明らかにした。
 キーウ入りしたフォンデアライエン、ボレル両氏らEU幹部16人は2日、ウクライナへの人道・財政支援に関し同国高官と相次いで協議した。3日にはミシェルEU大統領もゼレンスキー氏と会談する予定。
 ウクライナ国内では、東部を中心にロシア軍による攻撃が続いている。ウクライナ紙キーウ・インディペンデント(電子版)は2日、東部ドネツク州や北部チェルニヒウ州など9州で1日に起きたミサイル攻撃などで、過去24時間で7人が死亡、少なくとも31人が負傷したと伝えた。ゼレンスキー氏は「前線である東部で、ロシア軍の攻撃が確実に増えている」と懸念を示した。

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