33年ぶり「マラドーナ」以来の歓喜 ナポリ、3部降格乗り越え―イタリア・サッカー

東京, 5月10日, /AJMEDIA/

【バルセロナ時事】サッカーのイタリア1部リーグはナポリが3度目の優勝を遂げた。4日に敵地でウディネーゼと引き分け、5試合を残してゴール。英雄マラドーナさんを擁した1989~90年シーズン以来、33季ぶりの歓喜。ユベントス、ACミラン、インテル・ミラノの「ビッグ3」以外の制覇は、2000~01年のシーズンに中田英寿さんが所属したローマが達成して以来の快挙にもなった。
 昨夏にクリバリ、インシニェら主力を放出。大幅に戦力が入れ替わり、上位争いすら難しいとみられていた。それが序盤の11連勝で独走態勢を確立。欧州チャンピオンズリーグ(CL)でも初の8強入りを果たし、マンチェスター・シティー(イングランド)の知将グアルディオラ監督は「現時点で欧州のベストチーム」と絶賛した。
 成功の要因は逸材を見いだす補強。無名に近かったジョージア代表FWクバラツヘリア、韓国代表DF金※(※王ヘンに文)哉らが1年目から攻守の要となり、けがに泣いた2シーズンを経て開花したナイジェリア代表FWオシムヘンはリーグトップの23得点(9日現在)。他にも確かな実力者がそろう。
 就任2年目のスパレッティ監督は選手の個性を生かし、ボール支配と鋭い速攻を組み合わせたダイナミックなスタイルをつくり上げた。64歳の指揮官は「何よりファンの幸せそうな姿に感動している」。04年に破産宣告を受け、3部に降格したクラブを再建してきたデラウレンティス会長は「次は連覇とCL。これは新たなスタートにすぎない」と豪語した。

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