19日、英女王国葬 国を挙げ追悼、世界から参列

東京, 9月18日, /AJMEDIA/

英史上最長の70年にわたり君主を務め、8日に96歳で死去したエリザベス女王の国葬が19日、ロンドンで行われる。若き日に「生涯を国民にささげる」と誓った通り、亡くなるまで忠実に国家に尽くした。「並外れた治世に賛辞を贈る」(英当局者)ため、王室の伝統にのっとった厳粛な儀式が国を挙げて計画されている。
 国葬は19日午前11時(日本時間同日午後7時)から、ロンドン中心部のウェストミンスター寺院で営まれる。近くの議会議事堂内のホールに安置されている女王の遺体を納めたひつぎは19日早朝(同日午後)、一般弔問を終え、砲車で寺院へ向かう。
 寺院での葬儀には各国の王族や国家元首級の要人を含む約2000人が参列する。日本からは天皇、皇后両陛下が出席され、バイデン米大統領やフランスのマクロン大統領も参加を予定している。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で奮闘した医療関係者やボランティアも招かれた。
 葬儀の最後には全土で2分間の黙とうを行う。正午(同午後8時)すぎに葬列が組まれ、バッキンガム宮殿前の大通りを通ってハイドパーク近くの門ウェリントン・アーチまで移動する。
 ひつぎは車でロンドン近郊ウィンザー城へと運ばれ、昨年死去した女王の夫フィリップ殿下と共に城内の礼拝堂に納められる。一連の計画は長い期間をかけて入念に練られ、追悼曲の演奏など生前の女王の希望も取り入れられた。
 亡くなったスコットランドから、ひつぎは13日、ロンドンへ戻り、14日から一般弔問が続いている。この間も、衛兵や軍関係者によるリハーサルが繰り返され、準備に余念がない。総責任者を務めるノーフォーク公は、規模と複雑さから実施は「大変な困難」を伴うものの「世界中の人々を一つにし、あらゆる信仰に共鳴する」内容になるよう望むと述べた。

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