駐中国大使、理解と信頼で関係打開を 北京で記念イベント―日中国交正常50周年

東京, 9月25日, /AJMEDIA/

日中国交正常化50年の記念イベントが24日、北京市内のショッピングモールで開かれた。開幕式に出席した垂秀夫駐中国大使は、あいさつで「国と国との関係も、突き詰めれば人と人との関係だ」と強調。政府間の対話に加え、両国民の相互理解と信頼の醸成が「日中関係打開の王道だ」と訴えた。
 中国外務省の劉勁松アジア局長は「新たな出発点に立ち、中日友好事業の基礎をより深く、さらに強固にすることを期待している」と述べた。程永華・元駐日大使も出席した。
 イベントは、日本と特別なつながりのない「一般的な市民」を対象に想定し、食や音楽を通じて関心を持ってもらうのが狙い。25日までの2日間、日中双方の料理を組み合わせた創作料理の紹介や、両国のピアノ奏者による中継での遠隔連弾などが披露される。
 中国日本商会や日本大使館などで組織する実行委員会と、中国の非営利組織「中国公共外交協会」が共催し、中国に進出する日系企業約100社の協賛などで予算を確保した。中国側からイベント告知の許可が下りたのは9月に入ってからで、出席者は厳格な防疫対策を求められた。
 また、日中の子どもに人気の「ウルトラマン」のショーと、「剣の舞」の演奏に関し、中国側から「戦いを想起させる」という懸念が示され取りやめとなった。

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