飽くなき向上心が支えに 43歳石川、22年連続の白星―プロ野球・ヤクルト

東京, 5月11日, /AJMEDIA/

巧みな投球術で相手打線を手玉に取った。ヤクルトの43歳、石川が六回途中無失点で今季初勝利。プロ1年目から22年連続で白星をマークした。新人年からに限れば、1956~77年の米田哲也と並びプロ野球最長。「一人でできる記録ではない。家族、携わってくれた人に感謝したい」と喜びに浸った。
 丁寧にコースを突き、凡打の山を築いた。三回は先頭からの連打で一、二塁とピンチを招いたが、130キロ台の直球と多彩な変化球を低めに集め、得点は許さない。今季初コンビとなった中村とも呼吸はぴったりで「ナイスリードに助けられた」と感謝を口にした。
 今年1月に誕生日を迎えたが、「野球がうまくなりたい、勝ちたいという気持ちがある以上、高いところを目指さないといけない」との思いは強い。春季キャンプではワンシームの練習に取り組み、「いろんなボールを練習して、いつか使える日が来る時に準備することが大事」。飽くなき向上心が小柄な左腕を支えている。
 大きな目標として掲げる200勝にもまた一歩前進した。「一勝一勝でしか到達できない。次の一勝を取れるように頑張るだけ」。184個目の白星も石川にとってはまだまだ通過点だ。

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