阪神村上、快投のカギは直球 急成長の3年目右腕

東京, 5月8日, /AJMEDIA/

プロ野球阪神に彗星(すいせい)のように現れた右腕がいる。3年目の村上頌樹投手(24)は今季4試合(救援1試合を含む)の登板で2勝0敗。計25回を無失点と、出色の成績を残している。
 今季初先発だった4月12日の巨人戦では7回を投げ、一人の走者も出さないまま降板。白星は逃したが、見る者に鮮烈な印象を残した。続く22日の中日戦では無四球完封でプロ初勝利。ほとんどの時間を2軍で過ごした昨年までと何が変わったのか。本人は「真っすぐの感覚が違う」と分析する。
 村上が得意とする直球は特徴的だ。「真っすぐ投げているけど、勝手に曲がっている」との言葉通り、ややスライダー気味に変化する。その球が今年は「しっかり指に掛かって力を伝えられている」と一歩進化。29日のヤクルト戦では、直球を軸に昨季三冠王の村上宗隆を3打席無安打に切って取った。
 制球力の向上も著しい。ここまでわずか1四球。自信を持ってストライクゾーンで勝負できている。「(今まではゾーンの)ぎりぎりに投げようと思っていたが、今はストライク先行で投げようと思っている」
 1軍で投げられることに充実感を覚える日々だが、慢心はない。「自分はまだまだなので、挑戦者のつもりでやっていきたい」。これからも快進撃が続きそうだ。

Follow us on social

Facebook Twitter Youtube

Related Posts