開発中の「グランド・セフト・オートVI」の映像が流出–不正アクセスが原因

東京, 9月20日, /AJMEDIA/

 開発中の「グランド・セフト・オートVI」のゲームプレイ映像が米国時間9月18日にオンラインに投稿され、史上最大規模のビデオゲーム情報流出事件の1つとなった。このゲームは、2013年のリリース以来1億6900万本を売り上げ、60億ドル(約8590億円)以上の収益を上げて史上最も大きく成功したゲームの1つ「グランド・セフト・オートV」の待望の続編だ。

 開発元のRockstar Gamesは19日にこの流出を認め、「権限のない第三者がネットワークに侵入して機密情報にアクセスし、その情報をダウンロードした」と述べた。漏えいした情報の中には、次期「グランド・セフト・オート」の開発初期の映像も含まれていたという。

 ファンサイトGTAForumsのユーザーがこの流出に関与したとみられ、プレイ中の映像が100本近く同サイトに投稿されたが、その後モデレーターによって削除された。また、Twitterに投稿された動画も、著作権侵害の報告を受けて削除されている。

 見慣れている公式の予告映像とは異なり、流出した動画には、プレースホルダーのテクスチャーやキャラクターモデルなど未完成の要素が含まれていた。動画の多くはごく短いものだが、やや長めの動画には、男性と女性のキャラクターが食堂で強盗するシーンが映っている。また、ストリップクラブを訪れる女性や、プールサイドで会話が繰り広げられるシーンの動画もあった。こうしたシーンは「グランド・セフト・オート」シリーズでよく見られるもので、同じような流れでプレイヤーにミッションが与えられる。

 今回の流出の背後には、LAPSUS$というハッカー集団がいるようだ。配車サービスのUberも19日、自社のコンピューターネットワークを攻撃したとしてこの集団を非難している。2022年にMicrosoft、Cisco Systems、サムスン、NVIDIA、Oktaといった企業で起こった類似のネットワーク侵入事件も、この組織が仕掛けたものだった。

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