長岡、空中戦にけり 逆転サヨナラ2ランで締め―プロ野球・ヤクルト

東京, 5月5日, /AJMEDIA/

 両チーム計11本のアーチが舞った空中戦。壮絶な打ち合いの締めを飾ったのはヤクルトの高卒4年目、長岡だった。8―9の九回に逆転2ラン。殊勲のホームを踏むと、仲間にプロ初のサヨナラ打を手荒く祝福された。
 九回は2死走者なしからオスナが左前打で出塁し、長岡に打席が回った。2ボールから甘く入ってきた3球目を強振。高く上がった打球は風に乗ってぐんぐん伸び、右翼席への今季1号に。一振りで神宮球場に歓喜をもたらした。
 開幕から深刻な打撃不振が続いた。全試合に先発出場しながら、打率はずっと2割にも満たない。ふがいなさを感じ、「何か変化しないと」。試行錯誤の日々を送った。吉田(レッドソックス)ら左の好打者の映像を見たり、バットはチームメートの青木の物を使ったり。腐らずもがき続けた結果が、最高の形になった。
 こどもの日に球場に訪れた少年少女たちに、若い力を示した21歳。「ちょっとは憧れてくれたかな」。お立ち台でこの日一番の声援を浴び、照れくさそうに笑った。
 序盤からアーチの応酬となり、七回で4―9と5点差をつけられたが、そこから終盤に猛追してサヨナラ勝ちした。計6本塁打で10得点を挙げたヤクルト。3連敗を免れた以上に、低迷するチームにとって大きな意味を持つ勝利になりそうだ。

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