逮捕状から3カ月、狭まった包囲網 SNS凍結、送還要請も―ガーシー容疑者

東京, 6月5日, /AJMEDIA/

前参院議員のガーシー(本名・東谷義和)容疑者(51)が4日、滞在先のアラブ首長国連邦(UAE)から帰国し、逮捕された。著名人を脅迫したなどとする逮捕状の発付から約3カ月。「不当な拘束を受ける」などと主張し帰国を拒み続けた同容疑者だが、警察当局はSNSの凍結要請や同国当局への働き掛けを続け、包囲網を狭めていった。
半袖短パンで笑み浮かべ UAEから帰国、ガーシー容疑者

 東谷容疑者は2021年12月、金銭トラブルなどをきっかけにUAEに出国。22年2月、動画投稿サイトで芸能人らの暴露話を明かし、瞬く間に人気を集めた。これに対し、暴露の対象にされた複数の著名人は、脅迫に当たるなどとして告訴状を警視庁に提出した。
 警視庁は昨年12月末以降、複数回、東谷容疑者に任意聴取を要請した。これに応じなかったため、今年3月に暴力行為法違反容疑などで逮捕状を取得。4月には国際刑事警察機構(ICPO)を通じ国際手配した。
 さらに、帰国を拒否し続ける東谷容疑者に対し、さまざまなルートから包囲網を狭めた。3月下旬、同容疑者が情報発信に利用していた動画配信アプリ「ツイキャス」と「TikTok(ティックトック)」のアカウント凍結を運営会社に要請。その後、他のSNSアカウントも閲覧ができない状態となり、同容疑者が表舞台で発信する機会は減っていった。
 警察当局は5月下旬の約1週間、捜査員ら数人をUAEに派遣し、現地当局に早期送還も働き掛けた。東谷容疑者の帰国は自主的な判断ではなかったとみられ、捜査関係者は「UAE側が何らかの措置を講じたと認識している」と語った。

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