逃した土壇場のチャンス 豪、優勝候補苦しめる―W杯サッカー

東京, 12月4日, /AJMEDIA/

 オーストラリアには土壇場で同点に追い付けるチャンスがあった。後半のロスタイム。左からのクロスがゴール前のクオルに渡り、DFを背負った状態から振り向きざまにシュートを打ったが、素早く間合いを詰めたGK、E・マルティネスに阻まれた。
 前半は防戦一方の展開を強いられ、メッシにゴールをこじ開けられた。後半12分にはGKライアンが相手FWにボールを奪われる痛恨のミスから2点目を失った。この時点で大勢は決したかに思われたが、選手の心は折れなかった。
 反撃ののろしを上げたのは後半32分。途中出場のグッドウィンが左足を振り抜くと、相手選手の顔面に当たったボールが軌道を変え、ゴールに吸い込まれた。そこからは失点のリスクを恐れず猛攻を仕掛けたが、あと1点が決められなかった。
 史上初の8強には届かなかったが、1次リーグではチュニジアとデンマークを撃破。下馬評を覆して16強入りを果たし、優勝候補のアルゼンチンも大いに苦しめた。「彼らが母国にもたらした全てをこの上なく誇らしく思う」。アーノルド監督は最後まで堂々と戦った選手をたたえるとともに、「われわれには素晴らしい未来が待っている」と希望を口にした。

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